
Pure Data は、音声/音楽/映像/3D処理・物理演算のための、もっとも基本的なパーツと、それらを組み合わせるしくみを提供します。
検証
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 - OS:macOS 11
 - ・
 - アプリ:Pure Date 0.52
 
概要:原理に立ち返る
音声/音楽/映像/3D処理・物理演算……なにかを作りたいとき、それぞれの媒体向けに多機能で自動化されたアプリはたくさん提供されています。
ただ多機能で自動化されているために、基本的なこと・原理的なことがむしろできなかったりしますよねーー音を一から作る、12平均律以外の平均律で演奏する、計算して模様を表示する、独自の物理的なふるまいをさせる、……など。
Pure Data は、いろいろな媒体のもっとも基本的なパーツと、それらを組み合わせるしくみを提供します。とはいえ難しいところはなく、ただパーツどうしをリンクでつないでいくだけーーすべてをビジュアルベースで行えますーーたとえば:
計算する(1+2=3):

音を出す(440ヘルツの正弦波):[※1]

音を出す(MIDIキーボードから):[※1]

3Dオブジェクトを表示する(白の立方体、正面から):


3Dオブジェクトを表示する(白のパーティクル、重力なし):


- ※1
 - このうち[hip~ 5]は、ハイパスフィルタです。Pure Data 自体は、出力する音にどのような制約も設けていません。なので、[dac~](DAコンバータ)への出力前にこのフィルタをはさみ、スピーカやヘッドフォンを保護しています。
 
設置
本体とライブラリ群は、次から取得できます:
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 - 本体:
 
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 - Pure Data
 
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 - ライブラリ群:
 
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 - GEM …… 画像を表示する
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 - pmpd …… 物理演算をさせる
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 - ggee …… シェルを動かす
 
設置:動かないときのチップス(macOS )
- ◯
 - 画像ウィンドウが表示されない
 
画像ウィンドウが表示されないときは、描画エンジンを変えてみます:
$ cd /Users/${USER}/Documents/Pd/externals/Gem
$ cp -p gemdefaultwindow.pd gemdefaultwindow_org.pd
$ open gemdefaultwindow.pd
- ・
 - 修正前(gemdefaultwindow.pd ):
 

- ・
 - 修正後(gemdefaultwindow.pd ):
 

- ◯
 - オブジェクトが縮小して左下に寄る
 
画像ウィンドウで、オブジェクトが縮小して左下に寄るときは、拡縮率と表示位置を変えてみます:
$ cd /Users/${USER}/Documents/Pd/externals/Gem
$ cp -p gemwin.pd gemwin_org.pd
$ open gemwin.pd
  > pd resetValues
    > pd viewpoint
      > pd viewport
        > GemglViewport
- ・
 - 修正前(GemglViewport ):
 

- ・
 - 修正後(GemglViewport ):
 

