将来のXRのために、いま検証しておくべき技術は<クラウドXR/パススルー&深度検出/物理ベースのキャラ/機械学習>なのかもしれません。
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- 動画は15秒ほどの短縮版です(音量もONにしています)。
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問題:VRには限界?
いまXR関連の市場は、産業向けが中心になっていて、まだまだ消費者向けは広まっていませんよね……
すくなくともPC向けVRの市場は厳しい、という現状があります(そもそも機器が高価で複雑なので、一般には敷居が高すぎます)。
スタンドアロン型のHMDはそれなりに売れていますが、先行きはどうでしょう……これについては、すくなくとも没入型のHMDが一般に広く普及することはないように思えますーー日常の使い勝手の問題(ヘッドセットで髪が乱れるなど)もありますが、なにより、視界が完全にふさがれることへの抵抗は根強いと思えるので(ヒトがもともと持っている、こういった原初の感覚を完全にぬぐえるかは疑問です)。
対応:MRへの移行?
XRが一般に浸透するとすれば、それはMR機器(MRグラスなど)になるのかもしれませんね。つまり現実のスペース(フロアやデスク)を、原則としてみせるXR機材です。
おおくの人にとって必需品でないモノを購入する動機は、<みんなと楽しみたい>といったものになりがちです。どのような娯楽でも、たいていコミュニケーションがメインで、そのコミュニケーションはまず身近な人からになりますーーそういった楽しみ方では、現実の世界がみえている方が安心感があります(<特定の世界に没入したい>といった需要は、ニッチであり続けるのではないでしょうか)。
そしてMRの世界が日常と地つづきなら、それらはこの世界と同じ法則にしたがうべきでしょうし……触れたら動くこと、重力にしたがって落ちること、自律的な行動をとることーーもしMRに現れるモノやヒトがこういった日常の感覚を裏切る動きをすれば(とくに触れたら突き抜ける、など)、ユーザは醒めてしまうはずです。[※1]
3D制作の支援という面からも、3Dオブジェクトを直接あつかえるXR技術は効率を上げてくれますが、すべてをXR環境に置き換えるのはどうでしょう? むしろ既存のモニタやキーボードは、そのまま(つまり仮想でなく実体のまま)使えるべきです。それらのUIの方が、オブジェクト群を詳細にあつかえるという優位性は変わらないはずなので。
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- もちろん現実にない作用をするモノやヒトがあってもよく、それがXRの大きな魅力のひとつです。ただそれは、そのような<お約束>のもとに表現されるべきで、技術上難しいからと、安易な表現に甘えていいわけではないはずです。
対応:MRは安価に?
そして当然ながら、どれだけ優れたXR機器も、相応に安く・軽くないと浸透はしないでしょうし。
MRについては、すでに軽量なグラス型が発売されていますが(Nreal 、など)、メインの機器(スマホやPC)につなげる必要があるなど、まだ取り回しはめんどうです。価格もひとケタ違うように思えます。せめて1台が1万円を切るくらいの価格でないと、友人や家族と楽しむのに、抵抗なく購入するのは難しいのではないでしょうか(制作向けには、もうすこし高価であってもいいのでしょうけど)。[※1]
いずれにしても、視界をふさがないようにするなら、一般向けのHMDは(パススルーでなく)透過型で十分なのかもしれません。また取り回しや価格の問題は、高速回線(5Gなど)を使い、演算はクラウドのGPU〜結果の画像だけをグラスに返すといったやり方で、長期的には対応していけるのではないでしょうか。
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- ここでは<家族>といっても、中学生以上の子供のいる家庭が対象です。いろいろと議論はあるでしょうが。
当面:備えておくこと
XRが一般に訴求できるカタチを整理すると、次のようになるのかもしれません:
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- 利便性:だれでもどこでも
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- 接続性:現実との相互作用(MR)
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- 臨場感:違和感のない存在
そうすると、将来のXRにつながるだろう技術は、クラウドXR/パススルー&深度検出/物理ベースのキャラ/機械学習といったものになるのかもしれません。これらは、現状のHMDでも検証しておいた方がいい技術といえそうです:
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- 利便性:だれでもどこでも
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- 機器:スタンドアロンHMD
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- 媒体:クラウドXR(クラウドGPU&描画高速転送)
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- 接続性:現実との相互作用(MR)
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- 機器:パススルー&深度検出
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- 機器:ハンド・トラッキング
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- 臨場感:違和感のない存在
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- 技術:物理ベースのレンダリング
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- 技術:物理ベースのキャラ(アクティブラグドール)
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- 技術:機械学習