3Dのキャラを一から作るのでなく、カスタマイズして作ることもできます。
関連
- ◯
- キャラクタ・メイキング(容姿や体型を変える/表情を変える/髪や服を取り替える):Unity (BlendShapes, Hair, Cloth) , DAZ, VRoid
検証
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- OS:macOS 11
- ・
- アプリ:VRoid Studio 1.1
キャラクタジェネレータ
3Dのキャラを一から作るのはとても大変で、相応の技術と感性が求められるものです。[※1]
ただ多くのキャラクタは、ヒトのカタチをしていますよね。そしてヒトの体には、共通の部分が多くあります。また3Dのオブジェクトは、変形がそれなりに容易ですーーなので、ヒトの構造をした共通の素体を用意し、それをカスタマイズするようにすれば、制作の工程を大幅に短縮できます。
それを実現するアプリが、<キャラクタジェネレータ>です。そしてアニメ調のキャラをカスタマイズできるアプリのひとつに、VRoid Studioがあります:
- ・
- https://vroid.com/
- ※1
- おもなプロセスを挙げると、キャラの顔や体など表層(メッシュ)を造形する、衣服や小物を設計する、体を動かす骨組(ボーン)を組み込む、表層と衣服と骨組を連動させる(ウェイト)、表情を変えるための細工(モーフ)を加える、など。
カスタマイズ
たとえば、次のようにカスタマイズできます:[※1]
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- オリジナル:
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- カスタマイズ:
- ・
- カスタマイズ(SD化):
- ※1
- いちおう男性キャラのカスタマイズ例ですが、(分かる人には分かると思うので言っておきますけど)この素体は女性キャラのものです……これは男性キャラと女性キャラの体格を同じにしておくことで、のちの強化学習の手間を省くためです(男性キャラの素体から女性キャラを作るのは難しいので)……
変換
作った3Dキャラは、次のコンバータを使うことで、他の環境で利用できます:[※1][※2][※3]
- ◯
- VRoid Studio (VRM) -> Unity (Humanoid)
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- https://github.com/vrm-c/UniVRM
- ◯
- VRoid Studio (VRM) -> Blender (blender)
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- https://github.com/saturday06/VRM_Addon_for_Blender
- ※1
- VRoid Studioで作成した3Dキャラクタは、VRM という形式で出力できます。またBlender向けのコンバータも、VRM 形式での出力が可能です。なので、VRoid Studio --(VRM)-> Blender --(VRM)-> Unityといった流れで、Blenderを介して細かい修正をほどこすことも、かんたんに行えます。またBlenderからは、(3Dオブジェクト交換の業界標準の形式である)OBJ で出力できるので、他のアプリ(CLIP STUDIO, etc.)への移行も、それなりに行えます。
- ※2
- ただしVRoid Studio自体は、VRM 形式での入力はできません(たとえばBlenderで作成/修正したキャラクタを、VRoid Studioで使えるキャラクタにはできない、ということです)。
- ※3
- VRM 形式は、(クロノスグループが策定する3Dオブジェクト交換のための標準形式である)glTFの拡張になっています。だからたとえば、ファイルの拡張子を.vrmから.glbに変えると、ウィンドウズ標準の3Dビューアで閲覧できたりします(もちろんVRM の拡張部分は反映されませんが)。